手黒目をする場合、荒味を漉した漆でも良いのでしょうか?。
ご質問の件ですが、荒味を漉した「漉味」でも可能です、但し、基本的には荒味の方が理想的です。経験からして、荒味の中に含まれている、僅かな木の皮や形成層部位の中の成分が有った方が、良い漆に仕上がる感じがします。又、それらの塵を一緒に混ぜる事で泡立ちも良く、黒まる時間も早くなります。それと、生漆の時より漆がサラサラの「緩い」漆になるので、漉す作業も黒目た後の方が楽に出来ます。
このFAQが掲載されているサイト名: 漆芸 巣山定一 : http://situgei.shin-i.com/modules/smartfaq/faq.php?faqid=44