下地作りの時に使う錆について、自分が使っている物と違うと思います。錆と言うのは、本当はどれなんでしょうか?。
ご質問の件ですが、お使いの物がどの様な物なのか見てみないと判りませんが、各産地や作り手によって用いる物が違うと思います。輪島では地の粉と言われる珪藻土を焼いた物を主に使いますし、会津や京都等では山科の砥の粉を主に使われていて、夫々の処で其れを錆と称して使っていると思います。夫々が工夫を凝らし使っていて、夫々に利点が有ると思います。一方、当地では錆土と言われる地の粉を用い、堅地作りには欠かせない材料で、其れを錆と称しています。私自身も他の材料を使った事が有りますが、作業性の良さ・強度等比べても、当地の錆土に勝る物は無いと感じ、他の物を用いる事は止めてしまいました。実際に使って見ないと、その良さは判りませんが、長年使って来た者からこそ言える確信が有ります、純粋に錆と言えるのは当地の錆土だけだと・・・。
このFAQが掲載されているサイト名: 漆芸 巣山定一 : http://situgei.shin-i.com/modules/smartfaq/faq.php?faqid=45