木工家との遣り取りで、「摺り仕上げにする場合、木地研きの最終仕上げは、どれ位まで仕上げた方が良いのでしょうか?」。

回答者: Situgei 掲載日時: 30-Nov-2012 21:09

木工家との遣り取りで、「摺り仕上げにする場合、木地研きの最終仕上げは、どれ位まで仕上げた方が良いのでしょうか?」。

一般的には、木地研きを施して摺りをして行く場合、番手が細かければ綺麗な摺り仕上げになります。大きな家具を手掛ける人の中には、#220(240)や#320等の乾ペーパーで仕上げて摺りを施す方が多いと思います、機械力を生かした研ぎが出来ますので、目立つ様な研ぎ傷も入り難く、其れは其れで手掛ける人が納得していれば良いと思います。けれども、漆掛けを生業とする私の場合は、#220(240)や#320の研ぎでは表面の仕上げは途轍もなく荒い部類に入り、その状態で摺り仕上げにすり気にはなりません。最低でも#600まで研ぎを掛けて、摺りを手掛けますし、その物によっては#1000〜#1500や炭研ぎまで手掛ける物も有ります。

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