漆について

◆手黒目漆について
手黒目漆について
手黒目(てぐろめ)漆と機械精製の漆の、大きな違いの一つに、手黒目精製の漆だと、使い込んで行くと艶が出てくる事です。画像の参六さゆり椀の右の物は、私が17年位前から使っている物です。最初は左のように艶消しの状態ですが、使う度に洗って拭きあげて行くと右の状態に変化してきました、その為、少し位の擦り傷等も目立たなくなります。機械精製の漆だと、逆に艶がひけて行きやすいです。買って頂いたお客様に申し上げるのです、「最後はお客様が仕上げて行って下さい」と。


◆摺り仕上げの違いについて
摺り仕上げの違い(ひのき)
ひのきの床板材の見本板に、各々の摺りをした物です。一般的な摺り仕上げは画像左側の物です、画像右側は艶消しの摺り仕上げです、見比べてもらえれば判ると思いますが、普通の摺り仕上げだとピカピカして、科学塗料のように見えてしまいます、其々好みが有ると思いますが、私は落ち着いた艶消し摺りの方が好きです。違う材の場合も記載出来ればと思います。




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