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近年は住宅内への塗装に漆塗りの塗装を依頼される方が多いようです。漆塗りの利点は幾つか有ります、掃除のしやすさ・塗り替えし等、修理のしやすさが有りますけれども、最大の利点は最近言われる、シックハウス症候群に対して有利な点です。無塗装の場合でも同じように問題無いですが、何十年と使いこんで行けば自然と艶が出て来ますが、最初は汚れ等の斑がどうしても出てしまい、汚い感じが否めません。無害のオイル仕上げも良いのですが、オイル仕上げの場合、オイル自体が硬貨しない性質ですので、完全な塗膜が出来ない為、何時までもジュクジュクと膿んだ感じがして、木目の導管に汚れが沈殿しやすくなります、漆は天然の樹液ですし、乾けば完全な塗膜が出来ます、その漆を希釈する事無く使う事で、人畜無害な塗装が出来ます。「かぶれ」等の反応が出る人も有りますが、時下の経過と共に免疫性が出てきて無くなります。終の住処と考える住宅内の塗装には最も優れた塗装だと思います。


住宅内へ漆をかける方法としては、摺り仕上げが一般的です。ごく普通の摺りや黒漆を使った黒摺り等です、木目も最初から良く見えてそれはそれで良いと思いますが、長年の使用で角等の漆が取れて来て、木地が露出して来てしまいます。そうなると、濡れ布巾等で掃除をする度に、露出した木地に水分が染み込んで汚れていきます。施主としては住宅内と言う事で、出来れば一生物にとお考えでしょう、夫々好みが有りますので、一概には言えませんが、その事考えると摺り仕上げで無く、塗り仕上げの方がより耐久性が有ると思います。
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