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◆漆丼について
漆を扱う時に使う器に、金(かね)の丼が有り、漆器作りを生業としている方の殆どが、塗り等の時に使う主な器として使っていると思います。保管用の丼や桶から取り出した漆を漉し、その漆を入れ置き、塗ったりする時に使うのです。代々漆器作りをされて来た家系の方は受け継がれて来ていると思いますが、簡単に手に入る物ではないので、自分から漆器作りを始められた方は、瀬戸物等の器を使われているのが一般的だと思います。何故、金(かね)の器を使うのかと言うと、瀬戸物と違い割れない等の事も有りますが、縁が薄いので、刷毛の含んだ余分な漆や、品物に塗った際に余分な漆を刷毛に含ませて、丼に戻す時に切れが良い点が有ります。それと、冬場等の時は漆も粘るので、少し温める事で漆が伸びてくれます、その際に金(かね)の丼ですと、そのまま電熱器で温める事が出来るからです。ちなみに、私が使っている物はφ16cm×6cm位の物です、漆器作りには様々な道具を使いますが、金(かね)の丼は決して譲る事が出来ない道具の一つです。


◆節上げ棒について
節上げ棒 1
塗りをしていくうえで、漆をどんなに綺麗に漉しても、又塗る環境をどんなに埃の無い様にして塗っても、必ず塗り終えた状態の時には、節が着いています、いわゆる小さな埃やゴミです。そのまま乾燥させると、節の付いた塗り仕上げに乾きます。下塗りや中塗り等の場合はそのままでも、後に研ぐので気にしなくて良いのですが、塗り立て仕上げの品物の、最後の上塗りの場合はそのままと言う訳には行きません。その為その節を取る作業をします、その時使うのが「孔雀の羽の芯」を使います。画像の様に、付け根の方を針のように細く加工し、掬い取るように節を取って行きます。


節上げ棒 2
孔雀の羽は、先端の方を装飾や釣りの毛ばり作りに使用しますが、漆器の世界では根元の方を使います。無駄なく使う点では、これもエコな事かもしれません。竹を同じように加工して使う方もいるようですが、竹の場合先端が早く丸くなってしまい、節を拾い上げる事が難しくなってしまいます、その点からも孔雀の方が使いやすいと思います。拾い上げた節を先端から取り除く方法は、人其々の方法だと思います、私自身も自分で考えた道具を使っています、早く綺麗に取り除く事は作業効率の上で欠かせない事ですから・・・。
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