素人なので、どれが良いのか、悪いのか判りません、良い漆器の見分け方なんてありますか?。
回答者: Situgei 掲載日時: 02-May-2007 14:19 (7764 回閲覧)
一言で言えば、他の物にも言えますが、良い物は値段に反映されます。只、高価だから良いとも言えない処も有ります、先日、途あるお店で、老舗と言われている「山〇〇〇堂から買ったんですよ」と言う、一輪挿しの壁掛けを見ましたが、拭き付け塗装でしかも漆では有りませんでした、大きく商売をされてる所ほど製造をしてなく、商社のように商売をされてる所が多いと思います、その意味で、私は雑誌やテレビ等のメディアに出る所ほど信用しないようにしています、実際には製造していなくパフォーマンスで見せている所が多々有るからです、実際にアポなしで、普段の製造している処を見ない限り、信用できないからです。一例を挙げますと、一客¥6,000のお椀が有るとします、物には売り値があるように、卸値が有ります、私自身の品物にも有ります、その場合はコンスタントに作品を売って頂けるので、一般のお客様とはどうしても区別されます。仮に卸値が売値の60%とした場合、卸値は¥3,600です、その価格で、布貼りをしない地塗り(直に塗り重ねる)工程の方法で仕上げる場合、仮に塗りで下塗り・中塗り・上塗りの3回塗った場合、品物を空中で塗る事が出来れば別ですが、そんな事は不可能であり、表と裏があるので、各2回の合計6回塗る事になります、さらに最初に白木の時に漆を染み込ませる木地堅めを数回、塗る前にはその都度途研ぎが有りますし、研ぐ前には素地の凹みを直す傷見と言う下地工程等諸々あり、材料込みで仕上げようとした場合、木地代が10円・20円で出来れば話は別ですが、そんな事は有りえない事で、普通に考えると、木地代を差し引けば¥2,000代で先の工程を仕上げなくてはなりません。塗りも3回塗りだけで良いのかも疑問です、さらに卸値が60%で済むのかなのをを考えると、私は一客最低¥8,000位頂くように設定しています。求める人が、安価でいいんだと言えば中国製のお椀で良いわけで、決して悪いとは言えませんし、求めるひとのニーズに有っていれば良いと思います。只一言、どうぞ中国経済発展の為に役立って下さいと言いたいです
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