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木曾漆器について
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60 | 個展やグループ展の予定は有りますでしょうか?。 |
以下はカテゴリ内に掲載されているFAQです。
お問い合わせの、漆塗刷毛の作成依頼につきましては、基本的にお受け致しておりません。何故なら、当方は漆掛けを主に手掛けている、単なる塗師です。刷毛作りを生業としている訳では有りません、HPの製作している分につきましては、自分の手持ちの毛を使って製作しているまでで、それも知り合い方のみに頼まれれば、お引き受けしている実情です。専門として作っている訳でなく、仕事の合間に製作しているので、大事な髪の毛を預かると言う事は責任を持たなくてはいけないと思います、その為お引き受けする事は出来ません。当HPの、リンク集にも掲載されている、刷毛作りを専門にされている「泉 清吉」さんにご依頼されては如何でしょうか?、記念刷毛と言うサイトに記載されている様に、持ち込みの毛で刷毛を作られています。ご期待に沿えなく、申し訳ありませんがその点ご理解下さい。
其の方が、どれだけ漆が環境に良い事を理解しているのか、私自身疑問でした。私のHPのTOPに記載してある「塗り還して修理する事で半永久的使えますし、万が一、朽ち果てる事が有っても木等の天然素材と天然の塗料です、土に返る環境にも良い物です。科学塗料は有限です、漆は木を植えていく事により無限に採れる塗料ですし、切り倒しても根元から、又芽が出る生命力の強い木です。」 と言う事は、漆器作りを生業として来た方や興味が在る方には、判っている範囲だと思います。けれども、それよりも根本的に、因り環境に良い事が有ります。此処では敢えて述べませんが、2年前の大震災からも言える決定的に環境に優れている事が漆には有ります。其の事を踏まえて「漆が環境に良い事は判ります」と言ってほしいものです。
一般的には、木地研きを施して摺りをして行く場合、番手が細かければ綺麗な摺り仕上げになります。大きな家具を手掛ける人の中には、#220(240)や#320等の乾ペーパーで仕上げて摺りを施す方が多いと思います、機械力を生かした研ぎが出来ますので、目立つ様な研ぎ傷も入り難く、其れは其れで手掛ける人が納得していれば良いと思います。けれども、漆掛けを生業とする私の場合は、#220(240)や#320の研ぎでは表面の仕上げは途轍もなく荒い部類に入り、その状態で摺り仕上げにすり気にはなりません。最低でも#600まで研ぎを掛けて、摺りを手掛けますし、その物によっては#1000〜#1500や炭研ぎまで手掛ける物も有ります。
お問い合わせの件ですが、確かに日本産と中国産を比べた場合、漆ウォール等の精分含有量等違いが有り、優れているかもしれません。よく言われる事は、漆はその土地に自生した物を使うのがベストと言われます。大まかに言うと、日本で採れた漆は日本で使うのがベストで、ベトナムやミャンマー等南方で採れた物はそこで使うのが良いと言われます。日本産が優れているからと、南方の国へ持って行って使おうとしても水の様になってしまい、刷毛で塗ろうとしても塗る事が難しく肉持ちも無い塗りになってしまいます。逆に南方系の漆を日本で塗ろうとした場合、極端な言い方ですがコールタールの様に粘ばい漆になってしまい、塗り難い漆になります、もっと大まかに言うと、同じ様な緯度で採れた漆が扱い易いと言う事です。日本産は確かに優れていると思いますが、高価な点は否めませんし、その分作る物に価格を反映せざるを柄ません、格言う私も、中国産も使いますし日本産も使います。それよりも、私自身が経験して来た感じでは精製の仕方の方が因り大事だと思います、機械精製と言う方法が無かった時代の古い漆器と、機械精製か確立された時代からの漆器を比べた場合、明らかに古い物の方が劣化が少ない感じがします。日本産だからと言って、機械精製したのでは決して良いとは言い切れないと思います。
前出の質問での回答で少し記載して有りますが、殆ど無いと言うのが実情です。作家の様に、自分の作品作りだけをしているわけでなく、請け仕事や修理等も手掛けていますので、どうしても自分の作品作りは後回しにしてしまいます。その上、仕事の合間をぬって頼まれた道具(箆・刷毛・室等)作りもしています、その為、お店やデパート等からご依頼されても基本的にお断りしています。ご入用の節は、直接ご注文頂いているのが実情です。只、作っても直ぐに売れてしまう物も有り、在庫が中々持てずに売り切れになる品物が多いですので、お時間頂く品物も多い事をご理解頂けたら有難いです。